3/10、見ることができなかったAR三兄弟のppt.をアップ! | 緊急告知:ARをめぐる「つるつるの未来とでこぼこの現実」USTライブ

プロジェクトOPERAについて

2010年3月13日 22:26

AR Commons、3月10日のシンポジウム、最後のwrap upセッションで赤松先生から話して頂いた「プロジェクトOPERA」、まだ、はっきりとカタチを成していない、そのぼんやりとしたイメージは、パロアルトのXEROX PARC(Palo Alto Research Center)に近いかも知れません。

PARCは歴史的にも、地理的にも、NASAやスタンフォード大学とコラボレーションを行って来た伝統があり、その一方で、アーティスト・イン・レジデンスを通じて、クリエーターに様々なテクノロジーを見せて、何にそれを使いたいか尋ね、また、アーティストが「これをこんな風に使いたい」とエンジニアにむちゃ振りすることを、どんどん奨励し、その結果がまったく思いがけないサービスとして結実する・・・ということを、無尽蔵にお金をかけてやってきました。

ちなみに、PARCはパソコンで使う「マウス」の概念が生まれた場所であり、アラン・ケイやイーサネットの生みの親、ロバート・メトカーフが研究者として活躍し、スティーヴ・ジョブズ、ビル・ゲイツが、若き日に訪れた場所でもあったのです。

PARCのウェブ・サイトを開くと、まず、"a center for commercial innovation"という言葉が現れます。それから、"content centric networkingーcontent where you want it, when you want it"、"flexible electronicsーfrom materials characterization to applications and full system prototyping"、そして最後に"turning ideas into impact."

そう、"turning ideas into impact"とは、正に、私たちがAR Commonsを通じて目ざしていること、そのものです。そして、やろうとしていることは、"content centric networkingーcontent where you want it, when you want it"の創出と流通。それらに関わるすべてのこと・・・にほかなりません。

この、まだ、ぼんやりとしているプロジェクトのコード・ネームを"OPERA"にした理由は、単に、私が大学教員の後に選ぶはずの、最後の仕事を「オペラ・ハウスの支配人」と決めているからです。16歳の時に書いた人生設計プランの中で、私は、(1)「28歳までに単行本の出版」、(2)「45歳までに大学教授」と宣言していて、実際、(1)と(2)は言ったとおりに実現されました。その次、三つ目の人生目標が、「48歳でオペラ・ハウスの支配人になる」・・・というものだったのですが、これは、日本人である以上、なかなかコヴェント・ガーデンの支配人にはなれないので、もう、これは、自分でオペラ・ハウスを作るしかないのではないかと考え始めていたところだったのでした。

オペラというのは、正に「統合的認識」のための芸術であり、それこそが、「総合芸術」と呼ばれている所以でしょう。劇場は、そのための空間であり、装置なのです。ARでは、どこでもが劇場になり得る。これほど、ぴったりな組み合わせはないのではないか・・・と、かなりの興奮を覚えました。

それで、シンポジウムの日の朝、プロジェクトOPERAに何とか意味を持たせないといけない・・・ということで、"OPEn Research center for Arts"と暫定的に文字を置いてみたのです。が、その実、「今の時代、センターはないだろうな・・・」と思っていました。何か、もっとクラウド的な表現が必要だという認識は、当然、持っていたわけです。

すると、翌朝、「イノベーション促進のタネ」を考えるということで、井口さんが送って下さったメモの中に「公共圏バウハウス〜 公共圏でのクリエーティブを応援出来るオープンなマネージメント体制を考える?」というものがありました。そう、「バウ=足場」が我々には、まず、必要なのです。で、いろいろな分野における、様々な「バウ=足場」が有機的に連結し、成長していくイメージに相応しい言は、"Nodes"か"Synapses"か・・・何か、自律的に成長していける構造を指すものでなくてはならないと考えています。

まだ、プロジェクトOPERAのイメージはぼんやりとしていますが、たぶん、それについて皆さんと共に語るうちに、次第にその輪郭がはっきりしてくることでしょう。

まずは、今回、シンポジウム終了時に多数寄せられた、「各セッションの続きが聞きたい」という皆さまの強いご要望にお答えして、早急に、各テーマごとのセッションの「続き」を座談会形式で開催し、皆さまにお届けしようと考えております。ダダ漏れ+ウェブ媒体記事onlyで行うか、公開セミナーとして開催するかは、現在、調整中で、来週の半ば頃までには決定していると思いますので、決まり次第、また、ご案内を致します。

今の時代、全速力で走り続けていなければ、あっという間に情報の波間に沈没してしまいますので、とにかくアジャイルに・・・最速で、勇気をもって、決断と実行を繰り返さなくてはなりません。どれだけ早く、次の企画の告知を出せるかどうか、ぜひ、皆さまには見守っていて頂きたいと思います。

なお、ご参考までに、シンポジウムのオープニングで話をした際のppt.を下記に置いておきます ↓

100310-ARCオープニングfinal.pdf

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